2011年1月21日金曜日

ボーイングと米中関係

胡錦濤首席は今日シカゴを訪れている。中国の国家元首がワシントン以外の米国の都市を訪れるのは稀。よってシカゴでは厳戒態勢がひかれる中、巷では何のため?という意見が多い。ただそれは今回の訪米で中国が手土産にした4兆円のビジネスの半分はボーイングへの発注であることからすればその理由は想像できる。そしてこのボーイングへの発注は様々な本質を含む。

まず米国は輸出を増やしたいとしても世界がほしいMADE IN USAは限られているということ。その点ボーイングは何と言っても米国を代表する輸出アイコンである。だがそこで思い出したのはブッシュ政権時代の話だ。2002年、中国は江沢民の専用機としてボーイングに767型機を発注、しかし運ばれた飛行機には30個以上の特殊な盗聴器が仕掛けられていた。中国側の発表では、ボーイング社が絡んだというより、中国向けの商品にCIAが勝手に盗聴器を仕掛けたという説が有力だった。

当然米国はノーコメントを貫いたが、個人的に読んでいた共和党新聞では、それを事実を仮定した上で、当時の中国が米国の盗聴器を発見できたことに驚嘆する記事があった。それからすれば時代の変化はすごいの一言。そしてそんな過去を気にせず、に航空機200機(1.5兆円)の商談が決まるのが今の米中関係である・・。



0 件のコメント: