2011年1月25日火曜日

感情の露出 顧客レターから

一部上院議員の間でイリノイやカリフォルニアを破産宣告させる話が進んでいる。この話がもっとモーメンタムを得れば、横行するインモラルトレードはひっくり返る。ただその場合イリノイの教職員や警察官はバタバタとクビ。また公務員を引退した人々の年金は打ち切られる。こんなことになればイリノイの住宅価格はさらに下落は避けられない。つまりそれは個人的には大損害を受ける。一方日本の米債投資家にはありがたい話。

個人的にはそんな暗雲を想像する中で、別の理由で今日のシカゴ人には明らかに失望感が漂っている。先週はウイスコンシン知事とミルウォーキー市長がシカゴまで訪れ、財政危機から増税になるイリノイからウイスコンシンに企業を移そうと積極的に活動していたが、イリノイからすれば、人の不幸につけいる隣人への怒りはシカゴベアーズの勝利によって清算されるはずだった。だが、結果は違った・・。

それにしても昨日は数年前にベアーズがスーパーボールに行った時にもなかった異様な雰囲気だった。それはパッカーズファンも同じで、普通は熊肉など絶対に食べないこの国で、ミルウォーキーのスポーツバーではハンターが撃ち殺したブラウンベアーを姿を残したまま燻り、その肉を客にサービスするイベントで盛り上がったという。(実際は客への肉の提供は衛生局が止めさせた)。だが結果はご承知通り。今の州の勢いがそのままゲームに出た。(パッカーズ勝利)

個人的にはゲームの途中で日本語放送にチャンネルを変えた。するとそこでは大相撲の表彰式、内閣総理大臣杯の授与シーンだ。だが土俵上にいたのは枝野官房長官だった。

やはり・・日本も鳥インフレや何やらで大変、菅首相すれば大相撲どころでなかったか。だが個人的にはここに彼の限界を感じる。ここで小泉首相を引き合いだすのも変だが、彼が足を引きずった貴乃花の優勝に「感動した」との自分の感情を国民の前でぶちまけたシーンが思い出された。

あの時小泉首相は計算していたのかもしれない。一国の総理がスポーツに「感動した」と自分を曝け出す事で国民が魅かれることを。一方今の菅首相から感じるのは、首相として、自分の弱さや隙を見せてはいけないという焦りだ。

あの信長が部下や敵の武将には自分の弱さを見せなかった一方、尾張の民百姓には敢えて人間性を出していたのは有名。個人的な理想を言えば、菅総理は日本の首相として米中に対しては毅然と、そして国民が楽しんだ国技の大相撲の土俵の上では総理大臣杯を抱えてひっくり返るぐらいのパフォーマンスが欲しい。まあそんなことを考えるのは自分だけだろうか・・。


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