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2011年6月7日火曜日
夢の終わりに
冒頭の写真のハンサムガイは恐らく世界で一番稼いだ個人用住宅の代理人、ジョン マクモニグル氏。この6年間に彼が売った住宅の総額は2000億円に上る。商業用のビルならともかく、個人の住宅の取引でこの金額になるのはいかに米国の住宅バブルが凄かったか、日本人もよく判るはず。
当然ながら、2006年のバブル絶頂期には彼自身が10億円以上豪邸に住み、3000万円はするマイバッハ(車)を所有、自家用ジェット機のアソシエートメンバーだった。だが、彼は先週オレンジカウンティー(カリフォルニアの裕福な郡政府)に自己破産を申請した。
彼が2000億円を売りあげた6年間は、バブルの頂点の前後3年だ。彼は金融危機後の3年は月間の売上目標を20億円と低めに設定、コストを意識したようだが、実際には10億がやっとだった。そして、結局はそのコストを賄えず、50億以上の負債を抱えて自己破産となった。
今日ここで彼を紹介したのは、バブル崩壊で直ぐに破滅する人間が多い中、彼は崩壊から3年はサバイブしながらここにきて力尽きたから。つまり彼はバブルの頂点から転げ落ちたたのではなく、回復を読み間違えたという事。そしてこの過程は、日本の90年代前半バブル崩壊直後が終わり、90年台後半から2000代年前半の日本を思い出させる。
マクモニグル氏は89年に僅か80ドルを持ってオクラホマからカリフォルニアにわたり、住宅ビジネスを始めたという。まさに時流に乗ったわけが、これからは彼の様な例はどんどん出るだろう。
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