2011年6月7日火曜日

革命の芽 (顧客レター)


2008年、漠然とした崩落への疑念が確信になったのは、CITI株が38ドルを割れてから。先ごろまで一ケタ台だった同社株は10:1のリバーススプリット(発行株数を1/10に減らす)で株価は並みにに戻ったが、それが良かったのか悪かったかは判らない。なぜなら、一ケタ台なら注目しなかったが、変更前の5ドルを51ドルに直すと、そこから今日の38ドルまでのチャートはまるで2008年の再現を観ているようだ。ただこのまま38ドルが割れて再現してしまうのはあまりに単純。よって明日以降はインデックスが200日まで試しても、金融が下げ止まるかどうかに注目したい・・。

<革命の芽>

さて、米国では大統領候補?かもしれないサラペイリンの歴史理解のレベルが話題だ。ポールレビアといえばこちらでは独立戦争の引き金を引いた深夜の警告で誰でも知っている存在。だが彼女は根本的米国史の解釈を間違えるミスを犯した。ポールレビアの警告は、米国の反乱農民に対してではなく英軍に対してだったと言ってしまったのだ。

そもそも米国の独立は半分はアクシデントから。ボストンでの数々の事件を挟み、後に建国の父と言われる人が独立を模索する中、戦争そのものは突発的に始まった。きっかけは不満分子の取り締まりに常駐した英軍が西進する中、事前にボストンからポールレビアが馬に乗って「英軍が来る」のメッセージを街道の農民に告げたことが原因とされる。待ち伏せした農民が英軍に向かって先に発砲したのだ。これで米国は後に引けなくなった。そして日本人も知っているジョージワシントンが活躍するのはここから。

まあいずれ独立戦争は起こっただろうが、革命や独立のきっかけは全て小さなテロからという歴史を米国も実践したのだ。そういえば日本では管総理の「一定」発言の解釈が話題。まあこれも平和の象徴。首相の曖昧さを巡って国民とメデイアが総出で騒いでいるのを米国から眺めれば、日本の実務を支配しているのが官僚でよかったというしかない。いずれにしても、本質的にはまだ平和ボケの延長のドタバタを呈する日本に対し、米国の独立戦争前夜のエネルギーが溜まっている国が今の地球には混在している。





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