2011年6月23日木曜日

遠いジャクソンホール (レター全文)

ビルグロスは今日のFOMCで何も示唆が無ければ、次はジャクソンホールの会議だと言った。だがジャクソンホールはまだまだ先(8月後半)。そんな先まで次のQEのアナウンスがないなら株の戻りも限定的。来週にも安値を更新する可能性が高い。まあ今日のバーナンケのぎこちなさからすれば仕方あるまい。ところで、ぎこちなさの理由は想像するしかないが、FOMC後にCNBCに登場したグリーンスパンの前の世代のFED関係者、つまりボルカーの同僚がバーナンケを非難していたところにヒントがあるか。

2度のQEを経て、彼らが代表する高齢者の金利は減るばかりだ。一方これからの米国を支える若い世代にも希望は見えない。つまりバーナンケは金融にそそのかされて長年の研究テーマを実践をしたが、結局は喜んだのは金融市場関係者だけだったという事。この結果を受け反対派の諫言を無視できなくなったとしても自然だ。ならばQE3には更なる株の下げが必要である。 

それにしても、FEDEXの強気の根拠はどこからくるのか。メーカーの経営者も今の給料を肯定するには弱気になるわけにはかない。日本の自動車業界の強気にも違和感があるが、まさか米国を当てにしているわけでないだろう。

景気は気からとは言う。ただ今のIPOはジャンキー状態。実体経済も同じ感覚になってしまったのだろうか。だとしたら背筋が寒い。その場合はバーナンケは老人や貧乏人を気にしている場合ではなく、一刻も早く米国のメキシコ化を完成させなければならない。ソレが出来ず、途中で怖くなる事・・。これが最悪のシナリオである。

From: OTakizawa
Sent: Wednesday, June 22, 2011 1:54 PM
Subject: FW: TAKIZAWAレター2

一体何がそうさせているのか判らないが、初回と比べて議長はなぜかおどおどしている。ただ内容は全くつまらない。一方記者もオールスターの割には遠慮がち。WSJを筆頭に、エコノミストのグレッグもどうでもよい質問。そして3番にCNBCのリースマンを持ってきたのはなぜだろう。彼はトップでもよかったはず。そしてやっと核心をついたWポストのアーイン記者のインフレターゲットの質問にも、議長は明言を逃げる様な印象を残した。こんな冷めた内容ではなぜ議長の声がうわずるのか。このミステリーを残す事が今日の彼の仕事????


From: OTakizawa
Sent: Wednesday, June 22, 2011 8:38 AM
Subject: TAKIZAWAレター

シカゴに15年住んでいるが、自分の家が竜巻警報の真ん中に入ったのは初めてだった。やはり今年の米国の天候はおかしい。中西部の作物は本当に大丈夫だろうか・・。
ところで、大統領選が少しだけ面白くなった。昨日大統領候補に名乗りを挙げたハンツマン氏は、見たところ今のメンバーの中で共和党の大統領候補として必須要件を一番満たしている(出身地、経歴など)

問題はロムニーと相撃ちになってポーレンティーを助けてしまうかどうか。そして共和党内ではDEBT CEILINGで今週中に何らかの進展があるかもしれないとの事(POLITICO)




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