「理由なき反抗」は最早かなりのオールドファンでなければ知らない映画だが、「チキンレース」という言葉を日本人が知った背景にはこのジェームズデイーン人気があった。そして今、ギリシャ問題/QE3/米国債上限枠/などの金融市場の話題はこちらでは全てチキンレースだと言われている・・。(CNBC スチィーブ リースマンより)
ではチキンレースとは何だ。映画では2台の車が崖に向かって猛スピードで走り、先にブレーキを踏んだ方が負けの度胸試しゲームのシーンがある。別名ブリンクマンシップ(BRINKMANSHIP 瀬戸際外交)とも言うこのゲームは、最悪両方が死ぬこともある。にもかかわらず、ギリシャ危機では救済される側のギリシャと救済する側のEU、QE3ではQEに反対する理論派と株の下落でせまる現実派。また米国債上限枠撤廃では、賛成の政権と反対の共和党議会がこのレースを繰り広げているというのである。
ただ本当のリスクは何か。それはゲームに興じるしかない先進国の現状である。そもそもゲームなどは実際の成長で忙しい発展国には必要のない要素。貧困から中間層へ。破壊から復興へ直面した人々にそんな暇はない。そしてゲームに興じる金融市場はジェームズディーンの運命を思い出すべきだろう。映画で彼は先にブレーキを踏みながら、相手が崖から落ちて死んだのでゲームには勝った。ところが、この映画が完成して間もなく彼はスポーツカーで本当に事故死してしまった。つまりゲームの正体とは、ゲームに集中している時は気がつかず、リスクが襲ってくるのはその後・・ということではないか。
そして資本主義を謳歌した先進国が金融のゲームに追いやられた背景には、真の成長に必須な「生と死の循環」を受け入れらなくなった現実ある。ならばそんな国々が生みだすボラティリィティはショート。逆に、中東の様に発展途中の激しい生死のドラマが展開される国のボラはロング・・。この本質だろう。この本質を前提にしばらくは金融市場での相場感も成立する。だがソレでも想定外は起こるだろうが・・。
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