2011年7月15日金曜日

70年ぶりの真剣勝負


「とりわけ、太平洋艦隊司令長官だったチェスター・ニミッツは、い号作戦での前線視察の予定を暗号解読で知ったとき「山本長官は、日本で最優秀の司令官である。どの海軍提督より頭一つ抜きん出ており、山本より優れた司令官が登場する恐れは無い」と判断し、殺害計画を実行させたほどである・・。」


 (WIKIPEDIA、山本五十六から)


今日のNYタイムスのスポーツ欄の特集は日曜日の日米血戦。そこにナデシコ賞賛の声は最早ない。そんな時期はとっくに過ぎ、米国は国力を挙げて日本を倒しに来た。これまでの人生で様々なスポーツを観てきたが、米国が国を挙げてチームスポーツで日本を相手にここまで本気になった記憶はない。オリンピック競技のバスケットは日本は対象にならず、バレーボールの人気は万年低位だ。そして日本が米国を倒したと思っているベースボールは、米国は国力を挙げて本気になった事はない。

NYタイムスは米国選手の声を伝えた。総合すると、まず彼らは必ずサワを潰しに来る事がうかがえる。米国は負けるとは思っていないが、日本がかなりの強敵である事は悟った。誰も過去の戦績などは意識していない。こんな時の米国は日本人が考える「正義の超大国」米国ではない。つまり横綱相撲などしないということだ。

太平洋戦争では日本に負けるとは終始考えていなかった。ルーズベルトにとってもし日本が攻めてくれば儲けものだったのは事実。だが実際の戦闘が始まると現場は日本を侮っていた事を知る。そして取った行動は躊躇なく山本五十六を狙い撃つ事だった・・。

太平洋戦争での米軍関係者の死者は10万。一方ヨーロッパ戦線では30万人。地上戦では双方の名もない兵士が血を流し、またときに一般市民を巻き込むことをいとわなかった米国も、特定の上級軍人をターゲットにした作戦は山本五十六以外にほとんどやっていない。つまり勝利までの過程を逆算する時、絶対に倒すべきは手段をいとわず倒す。この残酷さをもった米国と対峙する日本はその本当の真価が問われる。

真珠湾から70年ぶりの日米の真剣勝負になるこの試合、日本はその準備があるだろうか。報道では勝った方の国旗の色で月曜日のエンパイアーステートビルは飾られるという・・。





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