2011年7月26日火曜日

シートベルト、カブキダンス (レター抜粋)

http://www.foxbusiness.com/markets/2011/07/25/obama-to-banks-were-not-defaulting/?test=MM


そういえばCNBC関係者が英語で「KABUKIダンス」と表現をするのを何回か聞いた。文脈からは、物珍しくビジュアリーなインパクトも十分あるが、彼らには何をやっているのかわからない現象を指していた。歴史の浅い米国人に日本の伝統芸能をバカにされた気分で不愉快だが、実はDEBTCEILINGをめぐる議会のドタバタも「KBUKIダンス」と言い切る人がいた。ならばそのダンスもそろそろ終わり。なぜなら添付したFOXニュースでチャーリーゲスパリーノの言うように、もう「デフォルト云々」は相場の材料ではなくなった。代わってこれからテーマになるのは格下げの可能性についてである。


そもそも共和党案も民主党案もDEBT CEILINGで歩み寄りをしたため本質の米国債の健全性の回復は後回しになってしまった。ならば議会が妥協しても、あるいはオバマがDEBTCEILINGの引き上げを大統領権限で断行しても、どちらでのケースでも健全性の回復が先送りされた米国債について、「内容を伴わないデフォルト回避は意味が無い」+と警告したS&P社はどうするのか。今更この原則をひっこめたらかっこ悪い。またイタリアやギリシャを容赦なく格下げをしながら米国債を甘くしたら、格下げのコストを払った欧州からはすれば許されない行為にみえるだろう。つまり、ムーデイーズにせよ、S&Pにせよ、格付け機関は存亡の危機を迎える中で、この米国債をどう扱うか。これがこれからのテーマ・・。


--------------------------------------------------------------------------------
From: otakizawa@dttrading.com
Subject: TAKIZAWAレター <シートベルト>
Date: Mon, 25 Jul 2011 07:07:42 -0700

.ExternalClass .ecxhmmessage P {padding:0px;} .ExternalClass body.ecxhmmessage {font-size:10pt;font-family:メイリオ;}
本日CBOTは米国債先物の証拠金を引き上げた。これは驚き。ご記憶の通り、銀やガソリンの先物はこの政権の意向?を受けて同じ事が起こった。だがなぜ米国債?。T-BONDが全盛の90年代に記憶があるが、今回も政権の意向を感じる。恐らく政権はこれから起こる事で金利が急上昇する事を懸念している。ならばそれは売りか買いか。これまでは米国の意向に逆らう人はいなかった。だが、衰退した英国(ポンド)がソロスに挑まれてから20年。そろそろ米国の絶対性が揺らぐ時期が来ているのかもしれない。いずれにしても、ブラックスワンさえも軽んじるヘッジファンド時代は予想不能。とにかくこれはシートベルトを締めろ・・というシグナルである・・。







0 件のコメント: