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2011年7月9日土曜日
トランスフォーマー
どのチャートをみてもこの国がもう昔の米国でない事は明らか。にもかかわらず、それを認めないのはこの国自身だ。そろそろレーガン主義の限界に気付いてほしいが、今のところ企業は儲けても国内の人員を雇う気配はなく、一方世界大戦の時代でもない今、共和党の「規制緩和が雇用を増やす」とのスローガンは強欲な経営者に利用されているだけ。要するに、成長が止まった小世界ほど国家としては醜いモノはなく、そこには愛国心のかけらもみえない。
そんな中、バフェットが、もしDEBT CEILINGの話が進展しない場合どうなるかとの質問に、その時はバークシャー等、自分の会社の関係者には税金の前払いを強要するかも・・(財政を助けるために)と、彼流のメッセージを流した。まあ半分冗談なのは、バフェットはそんなことに賛同する人は限られていることを知っているからだろう。
ではこの国に残された道は何。漠然と成長の構造ををトランスフォームするしかない事は判る。ソレが添付したチャートの本質。今の金融ゲームはそのつなぎとして、その期間が長くなればなるほど危険である事を賢者は感じている。まあ個人的には財・サービスと消費で(GDPを)考えたマクロの常識を超える新しい公式の出現を待つしかないが、今の気分転換にはトランスフォーマーの最新作を3Dで観るのは良い。とくにシカゴを知らない人は必見。後半はシカゴの綺麗な街並みが満載となる。そしてそのビルが全て壊されていく。このCBOTのビルも登場し周辺も殆ど破壊された。
CGとはいえそのイメージが残る中で今日快晴のシカゴの美しさは違和感。そしてちょうど昨年今頃、3連休を利用してダウンタウンシャットダウンして撮影されたとされる鳥人のシーンは圧巻。ウイングスーツを着た特殊部隊が高層ビルの間を降り立つ。あれを本当に人間がやった処がカビ臭いフランス映画にはない米国の凄いところであるのは事実だろう。
ただ作品の評価は酷い。星は一つ半だ。観れば低い評価の理由は明らか。それは、3部作の終結として期待した人には、ストーリーが過去の2作との関連ではメチャクチャになってしまったからだろう。なぜなら主役のヒロインを演じるはずだった女優が監督を批判したために、一度シナリオが完成した後で突然降板させなければならないアクシデントがあった。(監督のマイケルベイは女優を擁護したが、激怒した製作者のスピルバーグのエグゼキィブオーダーだったという)
ただそのメチャクチャなストーリーの中でも不思議な点が一つ。それは今日こちらで話題だったシャトル引退による米国の宇宙での競争力衰退が実はこの最終作でも重要な筋になっていた事。まあ元々ストーリーでうならせる映画ではない事を承知すれば十分映画館に行く価値はあり・・
(CBSの鳥人の紹介)
http://www.cbsnews.com/stories/2011/06/28/earlyshow/leisure/main20075001.shtml
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