2010年8月26日木曜日

男の器量、 矢沢栄吉 /千昌夫 /小室哲哉の場合 

週末こちらの日本語テレビで矢沢栄吉を見た。矢沢は糸井重里とのNHKのトーク番組で「最近の日本人は自分のケツを自分で拭けない」と興味深い発言をしていた。さすが矢沢。詐欺で被った30億の借金を自力で返しただけの事はある。

そう言えば以前ここで千昌夫と小室哲哉の違いを触れた。1000億円以上の借金を長銀に残し、その長銀が日本国民の血税で救済され後、にただ同然で米国のハゲタカに転売される経緯を経ても(その後新生銀行へ)、NHKで堂々と「北国の春」を歌う千昌夫。その千昌夫と、僅か60億円程度の負債にビビって詐欺をした小室。どちらが上で、どちらが正しかったのか。その時、判断は日本人に任せるとした。

その話を前提に、将来米国に家を買う夢を持っている日本人に重要なアドバイスをしよう。貴方が矢沢はバカ正直で千が賢いと考えるなら、米国で家を買う場合は次に挙げる州がいいだろう。

(A)アラスカ アリゾナ カリフォルニア コネチカット フロリダ アイダホ ミネソタ ノースキャロライナ ノースダコタ テキサス ユタ (B) モンタナ ネバタ ニューヨーク

(A)と(B)は若干の違いはある。だがこれらの州は全て住宅ローンがノンリコースである。「ノンリコース」だと、一旦ローンさえ組めれば、仮に後でそのローンを払えなくなっても家を捨てればよい。後は給料を差し押さえられる事もなければ、銀行預金を取られる事もないのである。つまり借金の責任は担保の家を超える事はない。

そんな中、本日米国のクレジットカードの平均残高が発表された。個人の平均残高は40万円。これは昨年と比べて10万減っている。米国の一般家庭の借金を研究する専門家によれば、今米国人はクレジットカードの残高を減らす一方で、つまり毎月きちんと返す部分を増やす一方で、その地域の住宅ローンの延滞率は著しく上昇しているという。これは何を意味するか。

専門家によると、この状況は「借金のサバイバルゲーム」の状態だという。サバイバルが意味するモノは借金の返済に優先順位をつける事。言い換えると、サバイバルのために住宅ローンは返さないが来週の食べ物を買うためにカードローンは返すと言う事である。

タイガーウッズの派手な離婚劇が報道される中、全く報道されないこの国の実態はここまで追い込まれている

昨日の今日こちらでは住宅関連の指標が発表された。酷い数値に株は反応した。そしてその数値を説明する大手金融機関の解説はつまらない内容ばかり。だが日本人の知らない真実はもっと別のところにある。そしてこの住宅を救済するために、国が全てのファイナンスを面倒見ろというPIMCOのビルグロス。

彼は自分が抱えるモーゲージ債が上がればよい立場だ。負担は米国の国家。そしてその米国の国家のファイナンスを支えようとしているは日本人である・・。










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