2011年5月3日火曜日

永久の自由作戦


「OPERATION ENDURING FREEDOM」直訳すると「永久の自由のための戦い」。有名ではないが実はこれがアフガン戦争の正式名である。ビンラデインの死でオバマは予定通り軍を撤退させ、米国史上最長の戦争に終結宣言を出せる。ならば政治家オバマは勝った。では米国はこの正式名の意図は達成したのか。つまりこの国は本当にこの戦争に勝ったのか。

今日の株はフセインが捕まった時に似ていた。フセインとビンラデインは一度は米国と共に戦い、そして米国によって死んだところは同じ。だがフセインとビンラデインでは信奉者が違う。生前ビンラデインは自分が米国によって死ぬ時が米国に対する全イスラムの戦いの始まりだと言い残していた。ただ一口にイスラムと言ってもトルコやインドネシアの様な(親米)民主国家もあれば、形態は民主国家でも国民の70%はブッシュよりもビンラデインが好きというパキスタンがある。ではパキスタンと動きだしたアラブはどちらへ進むのか。アメリカがもたらした自由が貧富の差なら、アラブでアメリカはイランに勝てないだろう。ビンラデインが死んで世界はどうなるのか。それが正式名が語る真の戦争の勝敗。我々がその答えを知るのはまだ先である。

そして今回の急襲劇ではクリントン政権の経験が活かされていた。ヘリコプターでの急襲はソマリアでの「ブラックホークダウン」と同じ。ただあの時指揮官は反乱軍の頭目を捕縛を命令した。陸軍デルタフォースは予定通り30分で任務を成功させた。だが捕縛した敵を輸送する際上空で待機していたヘリコプターが撃ち落とされてしまった。結果、救出する二次的任務で大勢の米兵が死んだ。その点今回は最初からビンラデインを殺すことを前提にオバマはデルタフォースよりも精鋭のSEALSを送った。先週CIA長官にペテレウス将軍が就任する事の意味を紹介した。この作戦が事前中に準備されたものであることからも、一連の米国の行動はすべて繋がっている。

ところで、連休で明るい雰囲気の日本では先週のロイヤルウデイングのドレスの記事がいまだに散見される。ならばあえて苦言を呈しよう。なぜ日本ではどこのテレビもウイリアム王子が陸軍の軍服を着た事の意味を紹介しないのか。チャールズ皇太子もダイアナ妃と結婚式では海軍の軍服を着た。つまり英国王室男子のハレは軍服。立憲君主国として英国を見習う事が多い日本だがこの点には誰も疑問を抱かない。では日本も次世代の国防では米国の様な専門の特殊部隊を持つのか。

まあ持ったところで命令を下す側が命の値段を冷静に判断できなくては意味はないが、いずれにしても今は復興で必死の日本には異次元の話。ならば個人的理想は日本が放射能から人体を守る特効薬を開発すること。そして原発は続ける。地震はまた起きる。他でも放射能が漏れるかもしれない。すると日本を怖がってテロリストは来ない(願望)。だが特効薬を持つ日本人は大丈夫。そして有益な外国人には入国の際に空港で特効薬を渡す・・。

この話を妄想としか感じないなら、いまだに憲法9条話を越えられない日本は米国から独立するなどと2度と言ってはならない。。




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