2011年5月11日水曜日

天は味方、天は敵 (顧客レターから)







(画像は上段右から順に、2010年4月/2011年4月/2011年5月のミシシッピー川の沿岸の水没地帯拡大の様)



ちょうど半年前、中間選挙の結果が出た。事前の予想通り民主党の惨敗。そこからオバマは抜け殻のようになり、代わりにベイナー新議長が躍り出た。ところがベイナー氏は個性を出す前に埋没。共和党は選挙には勝ったが牙を失った状態になった。そしてここにきてオバマには神風が吹いた。米国はついにビンラデインを殺したのだ。それもオバマ個人の決断が正しかった事が証明される形で・・。

ここが大事。結果、民主党の総意の中で、再選体制と引き換えに埋没してしたオバマは再び就任当時のようにグリップを握りかけている(あるいはそれ以上か)。そしてここからが市場にも影響する話。グリップを握り直したオバマはドットフランク法案を含め、庶民にとって悪になる商品市場の引き締めに着手するはず。株を崩さすオイルだけを鎮静化させるのは至難の業。だが昨日のNBC/WSJの調査では、オバマの支持率は総合は50台に乗せる回復を見せたものの、経済のかじ取りで42から34への暴落している。ならばここを躊躇している場合ではない。

恐らくこれらが先週から発動されているCMEなどの証拠金引き上げの背景。オバマは大統領に就任したばかりのころ、反金融を鮮明した彼のエネルギーは株にプラスではなかった。だが2009年の3月に民主党の総意に沿って妥協。そこからはオバマチャートは株と連動した。ではオバマ復活が市場にどんな影響を出すか。そして埋没していたベイナー氏もどうやら今日から反撃に出ている。彼はDEBT CEIELINGを脅しに使うガイトナーと対決する様相。いずれんしても、米国内でもこの見極めがポイントだろう・・。

ところで、4月はイリノイを含めた中西部から東部にかけての6州(Indiana, Ohio, Kentucky, Pennsylvania, and West Virginia)では史上最高の降水量。一方でフロリダなどの南部は4月の平均気温が更新。そして中間であるアラバマなどでは3日間で305の竜巻が発生、4月一カ月のトータルは800を超えて全米の記録を更新した。そしてテキサスは95%で乾燥が続き、テキサスより西を中心発生した山火事の面積は2000年以降最大になった・・。

ワシントンポストは、LANINAと温暖化だけにこの現象の答えを求めるのは無理・・としている科学者はコメントを掲載した。まあいざという時、科学者があまり役に立たないことは、地震を予知できなかった日本は実感している。米国が同じ目に会うのもう少し先だろうが、このニュースと農務省が発表した春小麦の作付が事前の予定の22%にしか満たない報道でCBOTの穀物は再び荒れ狂う様相。

この点にこにおいてはビンラデインでオバマに味方した天は、オバマの敵にまわっている・・。

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