2011年5月16日月曜日

逆説のリスクオン (顧客レター)



一般的な相場の解説では、昨日(5・11)がリスクオフで、今日(5・12)がリスクオンになる。今相場はこの繰り返しをしているだけ。そしてこれまで株や商品を買う日がオンで債券を買う日がオフと皆が考えていると考えた。ところが、「リスクオン」に関して別の考え方がある事を知った。

この逆説では、商品や株を買う「リスクオン」は積極的にリスクを取りに行くという意味ではない。マネーの価値が下がる(つまりドル安)へのリスクがオンになるので、仕方なく株や商品でヘッジするという意味があること知った。なるほど本質はこちらの方が正しい。

ところで、オンの日は同時に上がる株とオイルが逆に動いた日が今年は一度だけあった。それは2月。エジプトの動乱が勃発した時だ。この時はFACEBOOKに映像が流れ、急騰するオイルを観て株が下がった。しかしその後は日本で大震災などがあり、その際も世界にあり余る金は「破壊を歓迎」する非常識をまざまざと見せつけ通常のリスクオンが復活した。

いずれにしても、定説のリスクオン・オフの言葉の使い方は今の金余りの風潮をよくあらわしている。ただ上の写真然り。ムバラク後のエジプトがセクタリアンによって支配されるとイスラエルの背中に火がつく事になる。その際は定説のリスクオンだけのプレーヤーは勝てないだろう・・。






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