2011年5月3日火曜日

コードネームはジェロニモ

ビンラディンとの連絡役かもしれない重要人物の存在。CIAがその人物の情報をつかんでからも長年確信には至らなかったという。だが捕縛され、今は米国の刑務所にいるビンラデインの二人の参謀が(9/11の実行を支配したシークモハメッド)、この人物を口を揃えて知らないと主張することで、CIAは彼がHVT (High Value Target)に到達するカギである確信を持ったという。そしてその人物が首都から離れていない町の奇妙な施設に出入りするのが確認されたのが昨年7月。そこから米国は周到な準備を進めてきた。その間ホワイトハウスでこの話題が議論される際オバマのスケジュールに会議内容が明記されず、オバマを含め5に程度しか知らされなかったトップシークレットで使われたビンラディンのコードネームはジェロニモだった。(ニューヨークタイムス)。

公開されたホワイトハウス内で作戦の模様を眺める面々の写真では、ヒラリーの口が開いていた。国務長官としてはやや恥ずかしい表情。この暴露と事前の徹底した秘密主義。このギャップに困惑する。まあこれも新しいメデイアの時代に向けた政権の戦略なのか。いずれにせよこれで政権が時より見せたイレギュラーな対応のすべて繋がった。パキスタンで捕まったCIAの釈放を二億払って急いだのは今回の作戦が迫っていたからだった(同紙から)。そして何よりもオバマの表情が険しかった理由がはっきりした。そしてNYタイムスは、オバマ本人が1施設空爆 2パキスタンとの合同作戦 3ヘリコプターによる米軍単独の急襲の選択肢から、3を選んだ事を伝えている。そして作戦が成功した今の米国は、オバマ賛辞に加え、ブッシュも再評価せよとの雰囲気である。

このようにJUSTICE(正義)が成されたと喜ぶ米国。ではビンラディンとは無関係のイラクに攻め入り、結果的に十万人に以上のイラク市民を殺したJUSTICEはどうなる。レーガン以後、自分で反省する事を忘れたこの国は、いずれはその正義から逃れることはできないということを忘れてる・・。



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