2008年8月2日土曜日

マヤの黙示録

本日は「皆既日食」だった。「皆既日食」で思い出すのはメルギブソンが2年前に製作した映画APOCALYPTOである。お勧めする程の秀作ではない。だが、それなりに話題にはなった。

映画は「マヤ文明」を模した中南米の一大文明が、欧米人の襲来で終局を迎える事を暗示して終わる。その暗示が「黙示録」即ちAPOCALYPTOというタイトルだ。

この映画では、マヤ族?に捕らわれた主人公の部族の男達が儀式で次々に首を切り落とされる場面がある。その順番が主人公の青年になった時、突然「皆既日食」が起こる。神秘的な現象を「暗示」と受け止めたマヤの王は、その瞬間に生贄を殺す事を止め、主人公は助かる・・。

この映画が公開された頃からだろうか、欧州の一部や米国では改めてマヤ文明に興味持つ人が増えたという。同時に、マヤが繁栄したとさえる5~10世紀に、彼らが天文学に通じ1年を365.2422日として計算した暦が残っていて、その事実から彼等の特殊な才能に興味を持つ人が増えた。

暦はシーザーがそれまでの太陰暦を、1年が365日の太陽暦に変えた。そして彼の名前を冠したユリウス暦が現行のグレゴリオ暦になったのは1582年の事だ。1582年前後のヨーロッパはまだガリレオが天と地球のどっちが周っているかの議論をしていた時代。

それを考えると、それよりも何百年も前に現行暦と同じに1年を365.2422日と正確に割り出していたとされるマヤ文明は確かに神秘的というより不気味でもある。そしてその不気味なマヤが残した暦が2012年の12月22日前後に終わるという衝撃の事実で、一部の人は人類の未来にも不気味な事を言うようになった。

いずれにしても、2012年まで何とか生きて確かめたい・・。

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