2008年8月20日水曜日

<今日の視点>資本主義という競技

マイケルジョーダンとタイガーウッズとデビットベッカムとロジャーフェデラーを足した男・・。世界にそんな男がいるのなら、ぜひ会ってみたいものだが、この表現は中国に莫大な投資をした、NIKE, コカコーラ、マクドナルド、VISAというグローバル企業の「劉翔」への「商品評価」である・・。

本日のNYTIMESはスポーツ面とビジネス面の両方で劉翔がレースを棄権した事のインパクトを取り上げた。記事を読むと、まず先日の「今日の視点」で彼を安易に取り上げてしまった自分の認識が恥ずかしい。私の認識は完全に間違っていた。なぜなら、中国選手の金メダルラッシュに加え、開会式への評価等、今のところはこの米国内の視聴率も含めて中国当局が意図した事は大成功と思えた。だが一般の中国国民の感情面では、其の全ての賛美が一瞬にして台無しになるほどのインパクトを持って劉翔の棄権は受け止められている事が記事からは判ったのである。

そこまでのエネルギーの蓄積と中国人12億の劉翔への期待のはどう表現したらよいのか。強いて言えばアテネ五輪直後はまだ40ドル弱だったOIL市場に世界の流動性が殺到し、その後の4年で150ドルまで到達してしまった様なモノだろうか。そして奇しくもOILの200ドル到達が現実的になった瞬間に市場が崩落した時節と呼応し、劉翔も崩落してしまった。ただOILも劉翔も其の価値を決めたのは本人ではない。勝手に周りの人間が盛り上がったのだ。 そしてそれを演出したのはWストリートであり、また前述のグローバル企業である。

しかしこれが資本主義の駆動力の原理だ。従って現時点で批判してもはじまらない。ただこの資本主義のゲームで勝つためにはそのゲームにおいて潮目のタイミングを計る冷静な感覚が必要だ。そして其れはWストリートやグローバル企業は提供してくれない。なぜなら彼らもこのゲームへの参加者だからである・・。

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