2008年8月6日水曜日

ウォール街のヒロイン

朝からCNBCに例のオッぺンハマーの金融アナリスト、メレデイスホイットニー女史が出演している。そして彼女は、「誰もが想像していないペースでこれから米国の住宅価格は下がる」と、いつもの歯切れのいい分析をしている。

ところで彼女はフォーブスの最新号の表紙になった。理由は、多くのアナリストが楽観論を言っていた昨年、彼女の分析、特にCITIに関しての悲観論が現実になってしまったからだ。そしてこの光景と同じモノが6年前にもあった。

当時はメリルとCITIを中心に、アナリストとインベストバンキング部門の不正/癒着がスピッザー前司法長官によって糾弾されていた。その時、民間アナリストで事前に、WSの巨人と言われたCITIのワイル会長を批判したのがサリークライチェフ女史だ。

当時の彼女は大手に属さす、独立系アナリストとして中立の立場でウォール街を見ていたのである。結果、今のメレデイス女史と同じ様に、フォーブスで正義のヒロインとして特集となった。

その後の展開は有名。ワイル会長は自分を批判した彼女を重役でCITIに迎え入れた。彼女を迎える事で、CITIのクリーンさアピールする戦略に出たのだ。そしてサリーはそのままCITIに入った。だが同社は立ち直るどころか凋落を続けている。

要するに批判する事は簡単、だが傾き始めたタイタニック号を戻す事は至難の業であるという事。当然そんな事はワイル氏が一番知っていたはず。しかしピンチにそんな見せかけの人事で切り抜けようとしたなら、あの時にワイル氏と同時にCITIの命運も終わっていたのかもしれない。

ところで、今タイタニックは米国自身である。ただ3等船室の庶民は本当は何が起こっているのか知らされていない。よって事態が彼等にも明らかになると、船内ではパニックが始まるだろう。そしてそのパニックになった米国人は救済者としてオバマとマケインのどちらかを選ぶ事になる。

その際のマグニチュードがマケインとオバマのどちらに味方するかまだ解らない。だが、どちらがなっても米国は歴史的なコストを払う事なく立ち直る事はないだろう。

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