2008年8月6日水曜日

インベスターの胆力

元々この仕事をする上で顧客には自分の考える「インベストター」と「トレーダー」の違いを整理してから接するようにしている。ただ顧客側は期間中のパフォーマンスという競争の中にあり、殆どケースでWバフェットの逸話の様な長期のインベスターの観点は役に立たない。

そして、インベスターとして重要な要素と考える「信念」と「平常心」の維持の心の力において、「この人には絶対に勝てない」と感じた日本人がいる。ただその人は相場の関係者ではない。あの松本サリン事件の河野義行氏だ。そして昨日、彼が看護した奥さんが亡くなった。

重要な要素とは、マスコミも含めて周りが全員敵と言う中で、慌てず、焦らず、淡々と信念を貫く胆力である。無実だったとはいえ、河野さんは冤罪疑惑や愚かな群集心理に取り乱すこともなく、冷静に対処していた。彼が顧客だったら一緒にいい仕事ができるだろう。

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