2010年6月3日木曜日

ヘッジ機能の回復

今日こちらの株が上がったのは感覚的に良く判る。なぜなら米国にとってアジアの懸案だった日本の鳩山首相が辞任した。勿論今日の証券会社のマーケットリポートには表向きそんな理由は書かれていないだろう。だが知っている人は知っている。米国は無関心を装っているが、(それがこの政権の特徴)いろいろな意味で米国にとって最も大切な「ヘッジ」である日本が、小沢や鳩山が目指す方向に行く事は絶対に避けなければならないシナリオだった。

その証拠として本日のワシントンポストが鳩山首相の辞任を伝えた記事が興味深い。まず当然ながらこれは記者が書いた記事である。同紙はこれまでコラムで首相を辱め、ソレを受けた日本のマスコミが鳩山批判を展開する事を誘導していた。だが最早そんな姑息な手法は必要なくなった。そして中身のポイントは二つ。まず辞任の背景を国民に対する矛盾とした上で、彼は「米国を喜ばす」決断をしたと堂々と述べている。更に北朝鮮や中国の状態を踏まえ、次の首相は対米国で「同じ過ち」はしないだろうとまで書かれている・・。

(参考)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/06/01/AR2010060100426_2.html?wpisrc=nl_headline


ただ自業自得とは言え、米国の思惑を肌で感じる米国在住の日本人からすれば、鳩山首相にはせめてロシアとのパイプをつなげ、太平洋という世界の主戦場での苦手なポーカーゲームに臨む日本のカードを増やしておいてほしかった・・。



0 件のコメント: