2010年6月16日水曜日

サムライ リスク

ワールドカップでは、北朝鮮も韓国も、強国に怖気づかずに一対一で立ち向かう。今日の試合でもブラジル相手に堂々勝負を挑んだ北朝鮮には、解説のフリット(オランダの著名選手)も敬意を表していた。それに比べ、カメルーン戦の批評ではないが、 米国人に、個を印象付けられる「顔のある日本人」は少ない。

野球ではイチロー松井がおり、芸術面でもそれなりに個としての日本人の評価は高い。だがビジネス面では、日本企業は一流でも、ビジネスマンとして著名な日本人は殆どいない。

それだけ日本=組織という証明。だが昔は危ない世界では個人で目立った日本人もいた。例えばあのドナルド・トランプが今でも彼との勝負を「この世界のベストゲーム」と評価している伝説のギャンブラー柏木昭男氏などである。

彼は大衆化する前のラスベガスを映画化した「カジノ」にも登場、主演で制作にもかかわったデニーロは、この柏木役を友人だったノブ レストランのオーナーの松久信幸氏に頼んでいる。そして、その柏木氏が惨殺された時、10億以上の借金がラスベガスのホテルにあったというが、今日、こちらのニュースにはその柏木氏を彷彿させる日系アメリカ人の名前があった。

彼の名前はトーレンス渡辺氏。彼は2006年と2007年のHarrah’s カジノの20%の収益を一人で叩きだしたラスベガスでも屈指のハイローラー。だが結果はその2年の負けが112億円になった。そして、その負けは支払ったものの、残りの14億円の負債をカバーするチェックが不渡りになり、同カジノから訴えられていたのである。

ただ結末はまだ判らない。柏木氏とトランプの契約が複雑だったように、今回Harrah’sと渡辺氏の契約も、ホテル側がかなりの枠を用意していたの事実。渡辺氏は酒で判断能力を鈍らされた上、感覚を麻痺させられたまま借金を背負わされたと逆提訴したのである。

そういえば、サッカーの日本代表は「サムライ・」というサブタイトルになっていると聞く。ラスベガスでこの二人の日本人(日系人)にもサムライの称号があった。どうやら欧米でサムライは個人でリスクを取る日本人の意味があるらしい。ならばジャパンも次のオランダ戦はもう少し個々がリスクを取りにく必要があるだろう。

(因みに「カジノ」は全て実話を基にしている。その後マイケルミルケンなどが活躍した80年代のジャンク債ブームが、いかにラスベガスを変貌させたかを知る上でも証券マンには必見の映画。その中で主人公デニーロを追求する検事が、今は上院院内総務として選挙と保身?のために救済法案にあけくれるあのハリー・リードなのが何とも空しい・・)




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