2010年6月17日木曜日

「米国」復活債の実態

王者バルセロナもそうだが、スペインのサッカーが負ける時はこういうゲーム。圧倒的にボール支配し優雅に攻めても、不運もあり、最後ラインが割れない。一方相手はUGLYな(カッコ悪い)ゴール。だが優雅で美しいゴールも、かっこう悪いゴールも一点には変わらない。

そういえばアルマダの海戦で無敵艦隊が負けた際は、スペインが伝統的な品格を重視する貴族指揮下の海軍だったの対し、相手(英国)は海賊のドレークが実質戦闘を指揮したのは有名。まあ理由はなんであれ、ギリシャが負け、ポルトガルが勝てず、スペインが負けたのは、(ついでにイタリアもいまいち)今のところワールドカップは欧州危機の主役たちの国勢が出ていると言える。

そんな中で米国も地方債がギリシャ債の様な爆弾になりえる事は判っている。そこで政府はこれまで地方債に代わる新商品の「BUILD AMERICA BOND」(米国復活債)の発行を促してきた。これは地方が発行し、政府が金利負担の35%を肩代わりするという代物。だがこの債券の名前は実態と合わないとしてアイオアのグラムシー上院議員は名前をBUILD AMERICA からBUILD ニューヨーク, BUILDカリフォルニアに変えるように提言している。

理由はこの債券を発行している州は前述の2州が突出しているからだ。またフロリダはこれまで大量に利用してきたが、将来の金利負担が逆に増加する恐れが出てきた事から一旦中止すると発表した。もともとこの商品は発行手数料が高い事で証券会社にとっても美味しい商品だったが、発行の際は通常の地方債よりも価格を低く発行して結局は納税者の金利負担は増えると言う批判が上がり始めた。

日本を含めた海外勢がどのくらいこの商品を購入したのか気になるところだが、いずれにしても一見名前からは誰が最終債務者なのかよくわからないのが米国にとっての最大のメリットだろう・・。


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